ドビュッシー《ペレアスとメリザンド》を金沢まで行って観てきました。
オーケストラ・アンサンブル金沢の定期公演ですが、ミンコフスキ芸術監督就任記念かつドビュッシーということでこれは間違いないと思いちょっと無理して遠征しました。
当日ロビーで行われたプレコンサートもドビュッシーのシランクスが演奏されるなど盛り上げるための気の利いた配慮がなされていました。
コンサートホールでの歌劇ですが、音楽堂の舞台には2枚のスクリーン(紗幕)が設置されておりそこに映像が映し出される工夫がされていました。舞台装置や大道具はほぼないのですが、スクリーンには場面の背景が映し出されたり、ときには心象風景だったりとなかなか効果的でした。
オーケストラ・アンサンブル金沢の抑制の効いた演奏と繊細な歌手陣の歌声もよく調和しており、強く印象に残るコンサートでした。
ただコンサートが終了してまず思ったのが、もっと良い席で観られたら最高だっただろう…という事でした。石川県立音楽堂はさほど大きなホールではないのですが、字幕付きのオペラは3階席だとちとつらいですね。念のために持っていった単眼鏡がかなり役に立ちました。